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2013年11月16日 (土)

それぞれの正義観

アニメはあんまり見ないけど、ゲームはときどきしていたりして、けっこう二次元が好きである。日ごろのストレスから解放されるからかなぁ。それでも恋愛系やスプラッタ系はやらないし、過激かなぁと感じるのはモンハンぐらいのものである。


三次元でストレスを感じている人が、二次元に逃避するのはよくあること。私もそうだし、気持ちはわからなくもない。選ぶゲームの種類によっても、その人が抱えている問題、葛藤、願望なんかがわかったりするので、奥深いな~と思う。
ちなみに私などは、どうぶつの森やポケモンという、小学生もやっているほのぼのしたゲームが好き。私はおそらく、この忙しくゴミゴミとした日常生活の中に、時間に追い立てられないほのぼのとした時間を求めているのでしょう。・・・だけど得られないから、二次元に逃げているのである。たぶん。

専門的には「投影」っていったかな。身近なもので、自分が抱えている問題や葛藤を象徴的に表すこと。好きなゲームやアニメの種類(ジャンル?)でもそれがわかったりする。「好き」「嫌い」って、意外とその人の深層心理を表していることがあるんだよね。



で、この前も同級生とそういう話になって、私はハッピーエンドが嫌いだという話をした。なんていうかなぁ、正義が悪を倒してハッピーエンド、みたいな。そういうのって多いじゃないですか。ああいうのは苦手です。
ポケモンにもそういうところがあるのかな。だけど、近ごろのポケモンは悪側の事情も描かれるようになり、考えさせられるところも多いので、完全なるハッピーエンドだとは思っていません。

一見普通の主人公が、自分で努力したりいろんな人に支えられたりして飛躍的に成長し、最終的には絶対悪を倒す、みたいなストーリーはどこにでもある。だが、私は主人公がラストで死んだり、ヒロインや家族などの大切なものを失ったり、そういう終わり方をするストーリーが大好きである。
昔は違ったな。確か、ハッピーエンド以外は無理だとか思っていた。だけど、最近は大人になったからか、世の中はハッピーエンドばかりじゃないということがわかり、むしろバッドエンドに近い終わり方に惹かれるようになった。


そもそも、何かを決断し、実行したとき、何も失わない終わり方なんてあるのかなぁ。等価交換などとも言ったりしますが、何かを大きなことを実行したとき、それと同等のものを差し出す(失う)のが自然の摂理である。つまり、あんたは最後まで正義を貫いたんだから、代わりに何か失えよ、と主人公に対して思うのである。

世界を救って、自分のことは救えない、とか。
慈悲の欠片もありませんが、そういう結末にはゾクゾクしますねー。



私はドラマの『相棒』が大好きなんですが、そういうところにも自分の考え方の偏り?が表れているように思います。だから好きなのかも。

水谷さん演じる右京さんは、いわずもがなの警察官です。自分なりの「正義」を貫こうとします。だけど、それは他人にとっての「正義」ではない場合もあります。ミッチー演じる神戸くんとは、そういうすれ違いの末に相棒解消したといっても過言ではありません。神戸くんも神戸くんなりに、「正義」を持っている人でしたから。


たとえば、人の命を救うための尊い研究をしている科学者がいるとします。その科学者が、事情により殺人を犯してしまったとします。右京さんにとっての「正義」は、殺人者を捕まえることです。どんな理由があっても人を殺す理由にはならない、というのが右京さんの信条です。
だけど、この人の研究が滞りなく進めば、のちのち多くの人の命が救われていた。右京さんはそういう人を逮捕したのである。研究が進んでいれば助かっていたかもしれない人からすれば、殺人の容疑で科学者を逮捕し、研究をストップさせた右京さんこそ「悪」だとみなされるでしょう。


「正義」や「悪」は、こういう危ういバランスの上に成り立っているんだなぁ、とドラマを見ながら何度も思いました。だからこそ、何かを差し出さない、失わない「正義」なんてどこにもない、と私は強くそう思っている。

右京さんも「正義」を貫くために、いろんなものを失っている。卓越した頭脳を持っているのに、警察では窓際に追いやられ、肝心な時に意見すら聞いてもらえない。結婚生活にも失敗していて、友達もほとんどいない。・・・しかし、だからこそ、このドラマは人気があるんだろうと思う。
イケメンで、恋人や友達に囲まれたリア充で、警察官として何度も表彰されているようなエリートの主人公で、犯人を逮捕することによって主人公がどんどん映えるようなドラマであれば、ここまで人気は出ていないでしょう。窓際で、孤独で、変人で、強引で、時には視聴者に疑問を抱かせる、我が道をゆく中年警察官が主人公だからこそ、『相棒』は面白いのである。


この世界に、完璧さなんてないんだよね。
自分がこうだと思った方向に突き進めば、同時に何かを失うのだと、誰もが無意識的に理解しているのかもしれない。だから、完璧な主人公が完璧なエンディングを迎えるストーリーは、(私がそう思うだけかもしれないが)あんまり好かれないのかもしれない。



「正義」がどうのという話をすると、湧き上がってくるのは戦争のことである。あれこそ正義を貫き、結果的に失うものが大きすぎる例だよね。平和な場所から見ていると、馬鹿なことをしているなぁと心から思うが、現地にいる人たちは本気なのである。本気で、自分がやっていることを「正義」だと思っている。

本気さって、一番怖いよね。
さっきから言っていることの裏を返せば、自分の何かを失う覚悟さえできれば、なんでもできてしまうということ。人殺しも、自爆も、テロも。何も失わない正義は偽善だが、失う覚悟ができた正義は狂気と変わりない。



そう考えると、「正義」って、結局なんやろうね。

人を奮い立たせる力・・・かな。
それでいて、人を思ってもみない行動に走らせ、他人を傷付ける動機となるもの。

救いもすれば、奪いもする。自分も他人も。



変な言葉だ。


ちなみに、私にとっての「正義」とは、「失う覚悟があればなんでもできる、最強の原動力」である。表裏一体の概念だと思うんだよね。
ドラえもんは人に幸せを運んでくれるけど、その秘密道具で一度でも本気を出せば、数秒で地球は滅ぶ。ウルトラマンも、怪獣を倒して平和を取り戻すためにあれだけ暴れて、その陰で逆に負傷者を出しているんじゃないかと疑っている。逆に、富めた人から奪うことによって貧しい人を恵ませる、鼠小僧のような人もいる。必殺仕事人など、正義なのか悪なのか、奥が深すぎて私にはさっぱりわからない。右京さんなら問答無用で逮捕していると思うけど。



そんな感じで、二次元はいろいろ考えさせられる。・・・考えさせられることを、自由に表現していいのが二次元である。どれだけ正義を貫いても、失っても、許されるのである。

そういう自由さ、「なんでもやっていい」ストレスフリーな環境に、私は憧れを感じている。だからこそ、今でも趣味を続けているのだろう。人のもので楽しむことはもちろん、自分でも表現したくなってしまったから(笑)



どんな二次元の作品でも、制作者はどういう気持ちで作ったんだろう、と考えると面白い。そこにはそれぞれの正義観があって、自由に表現したい何かがあって、現在は作品として収まっているのだろう。奥深いなぁ。

だけどやっぱり、私はバッドエンドが好きだ。主人公には幸せになってもらいたいけど、その正義を貫く過程で確実に誰か(悪役とか)を傷付けているわけで、その代償はちゃんと負わないといけない。だから、そんなデカい正義を背負った人こそ、失うものの大きさにあとで愕然とすればいいと思う。


・・・いつもそんなことを考えている、いじわるな人間です。













そういえば、この数日ほどで、昔のブログ記事の整理をした。


読み返してみて、偉そうなこと書いてんなー!というのが第一印象。

何かを論じるというより、最初のころはとことん自分のことばかりである。まぁ、昔はアクセス数もそんなになかったし、完全に暇つぶしの範疇だった。好きなこと書いて、なんかひとりで盛り上がって終わる、みたいな。

しかし、近ごろはありがたいことにアクセス数も上がっているし、ランキングでも上位になっているので、書く内容もちゃんと考えないとね。自分のこと、自分のこと、自分のこと・・・では、たぶん読者の皆さんも面白くないでしょう。



ブログ創設のころと比べて、だんだん読み手のことを考えられるようになってきたのかな。そうだとしたら、自分は確実に成長していると言っていいだろう。自分のことばかりを記した、日記の延長線みたいな代物になっていなければ嬉しいと思う。

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ひとりごと

  • 今年初めてふるさと納税をした。どこかの特産品が欲しいとかは特になく、クラウドファンディングの企画があったのでそれにした。自分の生活を鑑みれば米か肉でも返礼品としてもらえばよかったのだろうが、それができないあたり管理人の変なプライドがある。微々たるものだが少しでも地球のためになればいいと思う。
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